僅か30センチの恋

手を伸ばせば届く距離。
でも、俺にとってこの30センチは
超えられない壁のようにも見える。

スズと俺の距離の表れとでも
言うのだろうか。
この30センチが遠く、もどかしい。
だけど、目の前のスズは
たかが30センチと思う側の人間で
今日も憎らしいくらいの
可愛い笑顔を俺に見せた。

涼美「つめたーい!」

李人「よく冷えてるだろ?
ほい、乾杯!」

涼美「乾杯っ!」

李人「はぁ、やっぱりうめぇ。
仕事の後のビール最高!」

涼美「何かリト、おじさんみたい。」

何度見ても飽きないスズの笑顔。
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