僅か30センチの恋

焼き上がったトーストとコーヒーを
手に食卓に座った俺はパンを齧る。

支度を済ませ、スズが家を出る
5分前から家の前で待った。

涼美「いってきまーす!」

スズの元気な声を聞くだけで
今日1日分の元気を貰った。

李人「おはよう、スズ。」

涼美「おはよう。
どうしたの?リト。」

気まずくなるかもしれないと
思ったりもしたけど
そんな事で俺たちの関係は変わらない。

嬉しくもあり、悲しくもあった。
スズにとって俺はやっぱり今も
幼馴染のままだ。
< 52 / 230 >

この作品をシェア

pagetop