僅か30センチの恋
聖夜は何口かカレーライスを頬張ると
勢いよく水を飲んだ。
聖夜「俺が今までどれだけ惨めな思いしたか
知ってるか?色んな女に呼び出されて
遂に告白されるのか?って何度も
期待して行ってみたら木山くんの
番号教えてくれない?だの
今度、木山くん誘って遊びに行こうだの。
二言目にはお前の名前で。
俺を何だと思ってんだよ!」
大学生の頃から一緒にいるけど
聖夜の口からそんな話を聞いたのは
今日が初めてだ。
李人「お前、文句言いに来たのか?」
聖夜「いや、褒めに来た。
李人がそこまでスズちゃんの事
好きだなんてちゃんと
分かってなかったから。
余計な事言って本当にごめん。
それと、おめでとう。」