僅か30センチの恋

俺は割と真剣に悩んでいたのに
聖夜は盛大に笑った。

聖夜「一言だけ言わせて。」

李人「何だよ。」

聖夜「ざまあみろ。」

李人「は?」

聖夜「ようやくお前も俺と
同じ壁にぶち当たったか。」

李人「何だよ、壁って?」

聖夜「もどかしいだろ?
好きな女が自分だけを見てくれないって。
苦しいだろ?全く相手にされないのって。」

あまりにも聖夜がニヤニヤしてるから
腹が立った。

お盆を持って立ち上がる俺の腕を
掴んだ聖夜は座れよと言った。
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