僅か30センチの恋

取引先との打ち合わせを終え
資料を置きに会社へ戻ると
21時を回っていた。

うちの定時は18時。
総務部はほとんど残業ゼロだから
さすがにもう帰ったかなと
思いながら、聖夜に電話をかける。

ープルルルル

聖夜「もしもし?李人。」

李人「ああ、悪い。聖夜。
今、会社に戻った。」

聖夜「おう、お疲れさん。
いつもの居酒屋いるから
速攻で来て。」

李人「分かった。すぐに行く。」

待たせるのはいつもの事だからか
聖夜はさほど気にしてない様子だった。
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