アイラブ☆吾が君 ~恋する淑女は、十二単で夢を舞う~
ニヤリと燎が笑う。
「失礼な奴だな。僕はロリコンじゃない」
ふたりのそんな会話を、鈴木はただクスクス笑いながら聞いていたが、と同時に警備員に目配せをしていた。
洸たちの写真を撮ろうとしている人を見つけたら、ただちに止めるよう警備員に伝えてある。
目元を隠した写真が後に公式に公開されるからと、学園からも注意をされているはずだったが、隙あらば西園寺洸たちの写真を撮ろうとしている学生やら客が後を立たなかった。
洸にしろ須王燎にしろ、連れの女性にしてもまるで平安絵巻から抜け出したように見事なる仮装である。
あまりに見応えがあるために気持ちがわからないでもないが、プライベートが晒されるのは気持ちのいいものではないし、どんな尾ひれがつくとも限らない。
「失礼な奴だな。僕はロリコンじゃない」
ふたりのそんな会話を、鈴木はただクスクス笑いながら聞いていたが、と同時に警備員に目配せをしていた。
洸たちの写真を撮ろうとしている人を見つけたら、ただちに止めるよう警備員に伝えてある。
目元を隠した写真が後に公式に公開されるからと、学園からも注意をされているはずだったが、隙あらば西園寺洸たちの写真を撮ろうとしている学生やら客が後を立たなかった。
洸にしろ須王燎にしろ、連れの女性にしてもまるで平安絵巻から抜け出したように見事なる仮装である。
あまりに見応えがあるために気持ちがわからないでもないが、プライベートが晒されるのは気持ちのいいものではないし、どんな尾ひれがつくとも限らない。