アイラブ☆吾が君 ~恋する淑女は、十二単で夢を舞う~
警備員が止めに入ったところで実際どれだけの効果があるのかわからないが、うやむやにせず、いけないことだと警告することこそが大切だった。

実は今日のパーティのことで西園寺家の執事アラキに連絡をとった時、極秘で洸が見合いをするという話を聞いている鈴木は、いつにも増して神経質になっている。

――それにしても。

鈴木は、チラリと洸を見た。

――本当に見合いをして、結婚をするつもりなのだろうか?
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