アイラブ☆吾が君 ~恋する淑女は、十二単で夢を舞う~
ところが、奇妙なことがわかった。
飛香は事故で記憶を無くしたと家族は言っているが、その事故で医者にかかった形跡が一切でてこないのである。
事故そのものが些細なものであっても、記憶を無くしたとなれば大変なことだ。
普通ならまずは医者に頼るだろう。
なのに恐らく医者にもかからず、彼女は家族に見守られながら那須の別荘で二年間、隠れるように暮らしていた。
でも、だからといってその事が西園寺家に問題を起こすわけではないので何も報告はしなかったが、それでは済まなくなってきた。
いざ藤原飛香が西園寺家に来ると、まず夫人とサワが彼女を気に入り、
夫人に至っては『アラキ、あの子が洸の嫁になってくれないものかと思うのよ』と言い出したのである。
飛香は事故で記憶を無くしたと家族は言っているが、その事故で医者にかかった形跡が一切でてこないのである。
事故そのものが些細なものであっても、記憶を無くしたとなれば大変なことだ。
普通ならまずは医者に頼るだろう。
なのに恐らく医者にもかからず、彼女は家族に見守られながら那須の別荘で二年間、隠れるように暮らしていた。
でも、だからといってその事が西園寺家に問題を起こすわけではないので何も報告はしなかったが、それでは済まなくなってきた。
いざ藤原飛香が西園寺家に来ると、まず夫人とサワが彼女を気に入り、
夫人に至っては『アラキ、あの子が洸の嫁になってくれないものかと思うのよ』と言い出したのである。