アイラブ☆吾が君 ~恋する淑女は、十二単で夢を舞う~
次の日の朝、普段通りに目覚めた洸は、普段通りに起きた。

昨夜は熱も上がらなかったし、頭は少し重たく感じたが寝覚めもそう悪くはない。そのままシャワーを浴びて、ガウンを羽織ったままリビングに行った。

するとそこには、アラキと話をしている鈴木がいた。

「大丈夫ですか?」

「え? いたの」

鈴木は既にスーツを着ている。
「体調が良くないと聞いたものですから、状況次第では予定を変更しようと思いまして」

「あぁ、それなら変更の必要はないよ、大丈夫。もうすっかり良くなった」

「そうですか、大事に至らなくてよかったです」

アラキが立ち上がった。
「では朝食にしましょう。どうぞ鈴木さんもご一緒に」

「すみません、ありがとうございます」
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