アイラブ☆吾が君 ~恋する淑女は、十二単で夢を舞う~
「で、本人としてもこっちに残って働きたいんだそうだ。アルバイトでいいんだけど、どこか飛香でも働けそうなところはないか?」

「そうなの? あるよ。あるある。わかった探しておく」

「そうか、よかった。飛香はあの調子だから、まぁ洸ならその辺の事情も踏まえて見つけてくれるだろうと思ってね」

「任せて」

それから少し彼がしばらく行っていたフランスの話やらワインの話をしたりして、碧斗は帰って行った。


見送った後、鈴木は怪訝そうに聞いた。
「心当たりがあるのですか?」

「心当たりもなにも、うちで働いたらいいだろう? ここで」

「えっと……。パソコンはある程度使いこなせるんですか?」

「あぁ、無理だね。多分、文章は打てるだろうけど」
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