アイラブ☆吾が君 ~恋する淑女は、十二単で夢を舞う~
アラキはそれには答えず、今度は確信がある微笑みを浮かべた。

「いずれにしろ、今回、彼女がここに来ることで色々はっきりするでしょう」

「そうか、そうですね」

「うちの若がどう思おうと、恋はひとりじゃできませんからね」

そう言われて鈴木は、ハッとした。

洸が失恋する未来など、あるのだろうか?

そんな恐ろしい未来が。
< 225 / 330 >

この作品をシェア

pagetop