アイラブ☆吾が君 ~恋する淑女は、十二単で夢を舞う~
『飛香、元に戻るとしたら今年の十二月。それを逃せば次はいつかわからない』
碧斗がそう言ったのである。蒼絃から聞いたのだと言う。
今年の十二月。ふたご座流星群とスーパームーンが重なる。
その時、平安の都に行った“本当の飛香”と入れ替わるかどうするか、決めなければならない。
もちろんひとりで決めるわけではない。
当事者である二人のアスカで相談して結論を出すことになっているが、飛香はどちらでもいいと思っていた。
少し前までは。
今、少しずつその気持ちが変わりつつある。
「何かあったのか? 朱鳥」
「あ、兄君!?」
なんと、鏡の中に平安の兄、蒼絃がいる。
「少しだけ話をしよう。時間はあまりないが」
碧斗がそう言ったのである。蒼絃から聞いたのだと言う。
今年の十二月。ふたご座流星群とスーパームーンが重なる。
その時、平安の都に行った“本当の飛香”と入れ替わるかどうするか、決めなければならない。
もちろんひとりで決めるわけではない。
当事者である二人のアスカで相談して結論を出すことになっているが、飛香はどちらでもいいと思っていた。
少し前までは。
今、少しずつその気持ちが変わりつつある。
「何かあったのか? 朱鳥」
「あ、兄君!?」
なんと、鏡の中に平安の兄、蒼絃がいる。
「少しだけ話をしよう。時間はあまりないが」