アイラブ☆吾が君 ~恋する淑女は、十二単で夢を舞う~
ピッと電話を切ると、今度は碧斗にかけた。

『はい』

「あ、碧斗、飛香はどう?疲れたとか言ってる?」

『ああ、洸。大丈夫だ。色々ありがとう、飛香は喜んでいるよ。アラキさんにも礼を言っておいて』

「碧斗さ、仁のことろからメイド雇ったら?」

『え? メイド?』

「英語しか話せなくて、護身術もできるメイドがいるらしいよ。飛香の勉強にもなると思う」

『へえ』

「考えてみたら?」

『うん。そうだな、仁に聞いてみるか。あ、ちょっと待って飛香に代わる』

「もしもし」

『洸さん、こんばんは。今日はありがとうございました』

「こんばんは。お勤めご苦労さま、疲れてない? 大丈夫?」

『もちろん大丈夫ですよ。楽しくて、明日からも楽しみです』

「そっか、よかった。ゆっくり休んでね」
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