アイラブ☆吾が君 ~恋する淑女は、十二単で夢を舞う~
飛香に頼むのに丁度いい仕事がある。書斎の一角にある雑誌やカタログ。それらに貼った付箋が見える。付箋を貼ったページだけを電子化してまとめたいと常々思っていた。
スキャナーの使い方を説明してその作業をしてもらおう。そう思い立ったのだ。
コンコンと扉をノックして飛香がここに来るまでは。
「失礼します」
今日の髪型はツインテールではない。両サイドの髪を後ろにまとめてリボンを付けている。
艶々の額がなんともいえず可愛くて、目の前まで来た時にはつい……。
「飛香、キスして」
そう言っていた。
「洸さん、それセクハラです」
「誰がそんないらない言葉を教えたんだ」
飛香は頬を膨らませ、眉をひそめてジーっと睨む。
「はいはい、冗談です。仕事はあれね」
睨む飛香の頭をポンポンと軽く叩き、積み上げた雑誌を指差しながら洸は、デスクに軽く腰を掛けた。
スキャナーの使い方を説明してその作業をしてもらおう。そう思い立ったのだ。
コンコンと扉をノックして飛香がここに来るまでは。
「失礼します」
今日の髪型はツインテールではない。両サイドの髪を後ろにまとめてリボンを付けている。
艶々の額がなんともいえず可愛くて、目の前まで来た時にはつい……。
「飛香、キスして」
そう言っていた。
「洸さん、それセクハラです」
「誰がそんないらない言葉を教えたんだ」
飛香は頬を膨らませ、眉をひそめてジーっと睨む。
「はいはい、冗談です。仕事はあれね」
睨む飛香の頭をポンポンと軽く叩き、積み上げた雑誌を指差しながら洸は、デスクに軽く腰を掛けた。