アイラブ☆吾が君 ~恋する淑女は、十二単で夢を舞う~
「飛香、仕事の説明の前に聞いて」

「はい?」

洸は、真顔でジッと飛香を見つめ少し間をおいた。今から言うことはおふざけではないと、わかってもらうために。

「僕はお見合いをしたけど、あの時は飛香への自分の気持ちに気づいていなかったんだ。まず、それをわかってほしい」

飛香は目を丸くする。

「飛香、僕は君が好きだ。
今後僕はもうお見合いをすることはない。結婚するなら、君がいいから。いや、君しか考えられない」

「ど、どうしたんですか?」

「どうもしないよ。告白してるの」
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