アイラブ☆吾が君 ~恋する淑女は、十二単で夢を舞う~
「よく言うよ、連れ立って仮装パーティには行くわ、あの娘をお前んちで雇うわ、挙句にメイドの手配をしろだろ? 俺じゃなくたって気づくさ。
で、どうなんだ?付き合ってるんだろう?」
「いや、それ以前の話だよ」
仁は怪訝そうに眉をひそめた。
「え?」
「正確には、交際を申し込みに碧斗に会いに行ったところ」
「なんだそりゃ、聖人君子だな。まぁ相手があの子じゃそうなるか。何か秘密があるんだろ、藤原家には」
「え? どうしてそう思うの?」
「どうもこうも、碧斗だぞ。超能力とかあるだろ、あいつ。透視とかできるみてぇだし。まぁお前は興味なかったもんな。そういう不思議系」
それはそうだと納得した洸は、正直に打ち明けた。
飛香が千年前の朱鳥と入れ替わったという秘密まで話をする気はなかったが、それはひとまず差し置いてーー。
洸はワインで喉を潤すと、ゆっくりと口を開いた。
「碧斗が言うには、僕が平安時代に妻にした女性は、蘭々なんだそうだ」
「え?」
一瞬息を止めた仁は大きく目を見開き、左右に首を振りながらため息をつく。
で、どうなんだ?付き合ってるんだろう?」
「いや、それ以前の話だよ」
仁は怪訝そうに眉をひそめた。
「え?」
「正確には、交際を申し込みに碧斗に会いに行ったところ」
「なんだそりゃ、聖人君子だな。まぁ相手があの子じゃそうなるか。何か秘密があるんだろ、藤原家には」
「え? どうしてそう思うの?」
「どうもこうも、碧斗だぞ。超能力とかあるだろ、あいつ。透視とかできるみてぇだし。まぁお前は興味なかったもんな。そういう不思議系」
それはそうだと納得した洸は、正直に打ち明けた。
飛香が千年前の朱鳥と入れ替わったという秘密まで話をする気はなかったが、それはひとまず差し置いてーー。
洸はワインで喉を潤すと、ゆっくりと口を開いた。
「碧斗が言うには、僕が平安時代に妻にした女性は、蘭々なんだそうだ」
「え?」
一瞬息を止めた仁は大きく目を見開き、左右に首を振りながらため息をつく。