アイラブ☆吾が君 ~恋する淑女は、十二単で夢を舞う~
呆れたようにチッと舌打ちしたのは、今彼らが訪れているオフィスの若き社長、源径生(みなもと けい)だ。
「ここが変とか、あそこがいいとかあるだろ?」
「だって他に言いようがないじゃないか。次々と直衣姿の男に色目を使われて、ステキ〜とか言えとでも?」
「それは仕方ないさ、乙女ゲームだからな。わかったか?金の直衣を着た男、モデルはお前だぞ」
「モデル料払え。勝手に使うな落ち武者め」
「だから言ってるだろ、落ち武者は平家。源氏じゃない」
源はゲラゲラと豪快に笑いながら、コーヒーを手に取った。
モデル料を払う気はないらしい。
洸の隣に座った鈴木が口を挟んだ。
「あの陰陽師には、もしかしてモデルは藤原さんですか?」
「ここが変とか、あそこがいいとかあるだろ?」
「だって他に言いようがないじゃないか。次々と直衣姿の男に色目を使われて、ステキ〜とか言えとでも?」
「それは仕方ないさ、乙女ゲームだからな。わかったか?金の直衣を着た男、モデルはお前だぞ」
「モデル料払え。勝手に使うな落ち武者め」
「だから言ってるだろ、落ち武者は平家。源氏じゃない」
源はゲラゲラと豪快に笑いながら、コーヒーを手に取った。
モデル料を払う気はないらしい。
洸の隣に座った鈴木が口を挟んだ。
「あの陰陽師には、もしかしてモデルは藤原さんですか?」