きみと1番目の恋
翼「軽蔑するよね。
馬鹿な奴だって皆が思う。
一生懸命、縋り付いても
どうにもならないのに。
離れられないんだ。
不倫する女なんて本当に馬鹿だよ。」
いつもは彼と話す度に
縮まっていった距離が
今はどんどんと広がっていった。
そう仕向けたのは私で
彼はそれに応えてくれただけだ。
郁人「いいんじゃない?
俺も子供じゃないから
寂しい時、誰かに縋り付きたいと
思う気持ちくらい分かるよ。
例え、結婚していたとしても
翼さんが縋り付きたいと思う
相手ならそれでいいんじゃない?
軽蔑しないよ。でも、心配してる。」