きみと1番目の恋
郁人「とりあえず話してくれて
ありがとう。」
翼「お礼...言われる意味...
分かんないよ...。だって私
今、すっごくかっこ悪い。」
郁人「でも、かっこ悪い翼さん
めちゃくちゃ可愛いよ。」
武彦の言葉とは違う。
もしかしたら、実際の所
同じ類いの言葉なのかもしれないけれど
安心感が全然違った。
これが営業用の偽物の言葉だったとしても
私の感じ方は随分と違う。
彼は、私に出したはずのナッツを
一つ手に取るとそれを食べ始めた。