きみと1番目の恋

1日の締めくくり。生活の一部。
そのくらい日常的に
このBARでお酒を飲み家へ帰ると
寝る生活を繰り返していた。

毎日通いつめる私に嫌な顔一つせず
郁人くんもマスターも
いらっしゃいと出迎えてくれる。

最近では、頼む事なく
ジントニックが出てくるようになった。

世に言う私はこの店の常連になった。

あの日から郁人くんとは
武彦の話は一切しなくなった。

意図的ではなく、話したい話では
ないと思うようになっていた。

そんな話よりも他愛もない話。
例えば、最近見た海外ドラマの
話だとか、郁人くんの日常だとか
私が後輩から嫌われてる話だとかの方が
楽しくなっていた。
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