きみと1番目の恋
郁人「1年前の俺は4足のわらじで
ようやく翼さんに追いつく事が
出来てたけど今は2つだから。
BARの店員と大学生になっちゃったら
全然、翼さんに追いつけないじゃん。
敵わないじゃん。俺の毎日は
慌しいくらいに変化するのに
翼さんは1年前と変わらなくてズルいよ。」
ああ、可愛いなって思った。
男の人にかける言葉としては
間違っているし、歳上の女から
歳下の男の子に向かって言う
言葉にしては見下しているようにも
聞こえるだろうけど、純粋に素直に
彼の事を可愛いと思った。
翼「2つじゃないよ。
郁人くんにはスケボーがあるよ。
本気で将来を考える大学生が
一生懸命バイトして絶対に
叶えたいと思う夢を追いかける。
そんな風な生き方が出来る
郁人くんは私よりも1ランクアップだよ。」