きみと1番目の恋
翼「何?頼んでないよ?」
郁人「うん。作ってないよ。
これは俺の酒。」
翼「そう。」
郁人「一応、この店の決まりで
お客さんと乾杯しないと
飲めないんだけど。」
翼「あ。そうなんだ。じゃあ...」
私がグラスを突き出すと
この店の中では大きめな声で
郁人くんは笑った。
郁人「騙されやすすぎでしょ。
ある意味才能だね。」
しばらく笑ってから
乾杯する事なくお酒を飲むと
ああ、美味い!と自分の
作ったお酒を自画自賛した。