きみと1番目の恋
でも、そんな話をしたい訳じゃない。
そのために呼び出した訳ではない。
もっと肝心な事をちゃんと聞かなきゃ
ならないのに...臆病な私は
どうしても言葉に詰まってしまう。
沈黙が続き、勢いよく
お酒を飲み干すと武彦は立ち上がる。
武彦「それだけならもう行くよ。
今日は少し疲れたんだ。また連絡する。」
ダメだ。このままじゃ。
また武彦のペースに乗せられる。
翼「ちょっと待って!」
武彦「まだ何かあるの?」
翼「武彦の口からちゃんと聞きたい。
奥さんの事も。子供の事も。
それから、今後の事も話し合いたい。
武彦は私の事どう思ってるの?
武彦はこれから先どうしたいの?」