きみと1番目の恋
分かっていた。知っていた。
今ここに郁人くんがいる意味くらい。
翼「さっきの聞いてたよね?」
郁人「うん、ごめん。
別に盗み聞きするつもりは
なかったんだけど、タイミング
逃したっつーかさ。」
武彦との関係を終わらせるために
わざわざここへ呼び出したのに
結局、言い負かされて傷付いて。
たまたまとは言い難い
郁人くんの登場に喜んで
また慰めて貰いたいと思ってしまう。
私は...何がしたいんだろう。
入り混じる感情を1つに出来なくて
チグハグな想いをコントロール
出来なくて、また私は甘えた。
彼の優しさに...また甘えた。