きみと1番目の恋
それでも、彼は笑っていた。
全てを分かって...笑っていた。
郁人「俺はさ、翼さんとあの人が
いつもどんな話をして
どんな場所へ行ってどんな風に
同じ時間を過ごしてるのかは
知らないけど、もっと色んな事
話してみたらいいんじゃないかな?」
翼「色んな事を話す?」
郁人「想像でしかないけどさ
多分、今は気持ちが通じ合ってない訳
じゃなくて言葉が足りないんだと思う。
どんな事でもいいんだよ。
家に帰ってから何をしてるとか。
会社ではいつもどんな事を考えてるとか。
一日の終わりに何を思ってるとか。」
郁人くんの言う通り私は何も知らない。