きみと1番目の恋

翌日、もう一度、武彦を呼び出した。

BARではなく。私の家へ。
いや、武彦のセカンドハウスへ。

ーピンポン

合鍵を持たないのが武彦の
優しさなのか、はたまた
奥さんにバレるリスクを
減らしているのかは
分からないけど、この4年間
一度も武彦はこの部屋の鍵を
欲しがった事はない。

ーガチャ

武彦「おう!」

翼「...あがって。」

昨日の出来事なんて忘れているかのように
なかった事にしようとしてるかのように
いつも通りの武彦がそこにはいた。
< 192 / 387 >

この作品をシェア

pagetop