きみと1番目の恋
翌日、もう一度、武彦を呼び出した。
BARではなく。私の家へ。
いや、武彦のセカンドハウスへ。
ーピンポン
合鍵を持たないのが武彦の
優しさなのか、はたまた
奥さんにバレるリスクを
減らしているのかは
分からないけど、この4年間
一度も武彦はこの部屋の鍵を
欲しがった事はない。
ーガチャ
武彦「おう!」
翼「...あがって。」
昨日の出来事なんて忘れているかのように
なかった事にしようとしてるかのように
いつも通りの武彦がそこにはいた。