きみと1番目の恋
グラスを交わすことなく
一気にワインを飲み干した。
武彦が買ってくるくらいだ。
きっと、1杯何千円レベルの
ワインを味わう事なく飲み干した。
短いため息をつき目を瞑ると
一気飲みしたワインのせいか
視界がぐらついた。
ぐらついた視界の中に見える顔。
その人物は武彦ではなかった。
ああ。何だ...そっか。
私はもう武彦の事が好きじゃないんだ。
翼「武彦さ、私の好きな
お酒って知ってる?」
武彦「え?赤ワインとシャンパンだろ。」