きみと1番目の恋

翼「分からない。」

武彦「分からないのに別れるのか?」

翼「武彦との話と彼との話は別問題だよ。」

武彦「じゃあ、最後に教えてくれ。
この先、どうなるかは分からなくても...
あいつは俺を捨ててまで選ぶ男なのか?」

翼「うん。」

武彦「...そうか。分かった。」

最後の最後にほんの少しだけ
武彦の本音を知った気がした。

愛があったのか。なかったのか。
奥さんが大切だったのか。
子供が大切だったのか。
本当に私の事が大切だったのか。
やっぱり今も分からないけど
もう十分だった。

終わらせて始めたい。
今の私は確かにそう思っている。
< 199 / 387 >

この作品をシェア

pagetop