きみと1番目の恋
翼「分からない。」
武彦「分からないのに別れるのか?」
翼「武彦との話と彼との話は別問題だよ。」
武彦「じゃあ、最後に教えてくれ。
この先、どうなるかは分からなくても...
あいつは俺を捨ててまで選ぶ男なのか?」
翼「うん。」
武彦「...そうか。分かった。」
最後の最後にほんの少しだけ
武彦の本音を知った気がした。
愛があったのか。なかったのか。
奥さんが大切だったのか。
子供が大切だったのか。
本当に私の事が大切だったのか。
やっぱり今も分からないけど
もう十分だった。
終わらせて始めたい。
今の私は確かにそう思っている。