きみと1番目の恋

武彦「何これ。」

翼「すぐに部屋見つけて
引っ越すから。武彦が持ってて。
引っ越す時は大家さんに
鍵借りるから。」

武彦「いいって。
これは、お前が持ってろ。
名義変えるなら俺も付き合う。」

翼「酷な事...言うんだね。
武彦との思い出が詰まったこの部屋に
帰って来られる訳ないじゃん。」

ワガママを言うのなら
最後くらいは突き放して欲しかった。

黙って鍵を受け取って欲しかった。

そんな優しさは要らなかった。
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