きみと1番目の恋
武彦がいなくなった部屋の中で
しばらく私は泣き続けた。
いても経っても居られなくて
部屋を飛び出し、BARへと向かう。
ーカランコロン
マスター「いらっしゃい。」
閉店ギリギリだったせいか
店内には誰もいなかった。
翼「すみません。もう...閉めますよね?」
マスター「お客様がいる限り閉めません。
どうぞ。1杯だけでも飲んでいって下さい。」
翼「ありがとう...ございます。」
カウンター席に座ると
マスターは今日もジントニックを
置いてくれる。