きみと1番目の恋

郁人「ごめん、俺、帰るわ。」

財布から何枚かのお札を
取り出した郁人くんの表情は
険しかった。

店を出て行った郁人くんの
お札を財布にしまう。

翼「マスター。
テキーラ貰えるかな?」

マスター「少々お待ち下さい。」

傷付けるために言った。
わざと嘘をついた。

だって、私なんかが...
彼の未来を奪えない。

2番手の女が...いつでも幸せを
手に入れられなかった女が
いつでも1番の彼のこれからを
担えるとは思えない。
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