きみと1番目の恋
責任取ってよ

それから私は、また
あのBARへ行かなくなった。
今日でちょうど2週間目の夜。

結局、私はいつも逃げる。
言葉を...聞くのが怖くて避ける。

仕事を終えたのは0時を回る
少し手前だった。

何も考えたくないからと
少し張り切り過ぎたみたいだ。

ーチン

エレベーターが到着し扉が開くと
武彦が乗っていた。

武彦と顔を合わせたのはあの日以来だ。

別の事に気を取られて
部屋探しの方は中々進んでいなかった。
...それでも、部屋を追い出されず
住み続けられているのは
武彦の優しさのおかげだろう。
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