きみと1番目の恋

郁人「ん?...えーっと。」

翼「困るよね。分かってる。
郁人くんが、1年前も今も
私の事を励ましたり慰めたりするために
優しい言葉をかけてくれてたって事は
ちゃんと分かってるよ。
だから、困るのは当然なの。」

彼の本気と。私の本気は
きっと雲泥の差だ。

好きだから付き合う。と
純粋に思える彼と
心の底から彼の事が好きだから
付き合う。と決めた私とでは
きっと...重さが違う。

だから、彼の今の表情は
何も間違ってない。

大体、重すぎる。
30目前の女の本気に
20歳そこそこの彼が
引くのは当たり前な事だ。でも...
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