きみと1番目の恋
郁人「うん。母親の実家があって
その震災でおじいちゃんが
亡くなったって聞いたから
幼心に記憶には残ってるよ。」
翼「その震災で両親と弟は亡くなったの。
私1人だけ生き残った。」
郁人「...そっか。勝手に触ってごめん。」
翼「私の方こそごめんね。
こんな物持ち込んじゃって。
気味悪いよね。こんなもの。」
慌てて段ボール箱にしまう
私の手を郁人くんが止める。
郁人「飾ろうよ。きちんと飾ろう。」
翼「でも、こんなもの置いちゃったら
何だか暗い気分になるし
私が余計な話したせいだけど
郁人くんにそんな思いさせたくないよ。」