きみと1番目の恋
我慢したって無駄なんだ。
そんな優しさに触れたら
我慢なんて出来ないんだ。
涙を流す私の事を抱き締めた
郁人くんの体が温かくて
ものすごくホッとした。
1人じゃない。今の私は
一人ぼっちじゃないんだ。
翼「瓦礫の中は真っ暗闇でね
前も後ろも右も左も分からんかった。
お父さんが道を作ってくれて
お母さんが背中を押してくれて
外に出た時、朝日が私を照らした。」
小刻みに震える私の背中を
郁人くんは、さすってくれた。
翼「まだ薄暗い空には
雲と煙が混じり合ってて
その隙間から差し込む朝日が...
不謹慎な事って分かってるけど
めちゃくちゃ綺麗やってん。」