きみと1番目の恋

菜穂「...でも...若宮さん...私...」

そんな顔を見た事は
今日の今日まで1度もなかった。
菜穂ちゃんの泣き顔は見た事がなかった。

涙の理由は知らないけど十分だ。
私の事を思ってこの場所にいてくれる人が
2人もいるのだから、満足だった。

翼「菜穂ちゃん。」

菜穂「何ですか?」

翼「否定しないよ、あなたの考え方。
結婚相手を見つけるために
いい企業に就職するのは決して
悪い事じゃないよ。
あなたはあなたの思うように
生きればいいと思う。
でも、自分を嫌いにならないで。」
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