きみと1番目の恋

翼「見つかるのかな。
やりたい事なんて。
失敗するの怖いな。」

郁人「だから、ここに俺がいるんでしょ?
翼さんが失敗した時のために
俺はずっとここにいるんだよ。
落ち込んでる時、辛い時
翼さんがここへ来てジントニックを飲む。
その瞬間のために俺はここにいる。
美味しいって翼さんが笑ってくれる
その笑顔が見たくてここにいる。」

翼「私なんかでいいのかな?」

私がそう聞くと郁人くんは
天井を見上げた。

しばらく上を見上げていた彼は
真っ直ぐにこちらを向くと
短い息を吐く。
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