きみと1番目の恋

翼「あんなに頑張ってたのに
ずっと夢見てた事なのに
簡単に諦めちゃっていいの?」

郁人「簡単じゃないよ。悩んだよ。
でもね、考えれば考えるほど知ったんだ。
夢を諦めてでも大切にしたいもの。
それが、翼さんだった。」

翼「郁人くん...。」

郁人「マスターがここの2号店を
出すんだ。その店長にって店任された。
俺はこの場所が好き。
ここにいれば翼さんの笑顔が見れる。
翼さんと色んな話が出来る。
すれ違いの生活になったとしても
いつでも翼さんに会える。」

だけど彼にとってそれは
どうって事ない事で
いつも気にしてたのは私だった。

年の差も不甲斐なさも
劣等感も不安も私が勝手に
感じてた事で彼はいつだって
1番の愛情を注いでくれてた。
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