きみと1番目の恋

武彦「今日は彼女に会いに来た。」

郁人「いませんけど。」

武彦「いるでしょ?
昨日もここで働いてるの見たけど。」

郁人「とにかく今日はいませんから!
用がないのなら帰って貰っていいですか?」

武彦「へぇ。この店の
マスターは客を追い出すんだ。」

心配になった。
これ以上、武彦が郁人くんに
よからぬ事を言わないかと。
居てもたってもいられなくて
制服の襟を整え他人行儀な笑顔を
作るとカウンターに繋がる扉を開けた。
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