きみと1番目の恋
翼「平気?お水貰おうか?」
郁人「ううん。平気。
やばくなったら自分で用意する。」
翼「そっか。」
グラスに氷のあたる音だけが聞こえる。
静かな店内に響くその音に
居心地の悪さを感じて
慌てて私は言葉を探した。
翼「郁人くんはどうして
そんなにバイトしてるの?」
どんなに心地悪くても
質問の問いはいつでも返ってくる。
その空間が心地良い。
郁人「夢のためかな。」
翼「夢?」
郁人「まあ、夢って言っても
翼さんからしたら
遊びみたいなもんだけどさ
プロスケーターになりたいんだ。」