きみと1番目の恋
夢を語った郁人くんの横顔は
凛としていた。輝いて見えた。
突然、彼が大人に見えた。
翼「プロスケーター?」
郁人「スケボーって知ってる?
そのプロになりたいと思ってる。
だから、大学卒業する前に
一度アメリカへ行って本場で
学んでみようかなって思ってさ。
そのためには金が必要だから。」
また、押し寄せる感情。
羨ましい。いいな。
そんな感情が私を支配する。
私には語れる夢なんてない。
2番な人生を送る私は
今を生きる事で精一杯だ。
夢を見てる場合じゃない。
生きる事に必死なんだ。