きみと1番目の恋

郁人「翼さんは?何かないの?」

翼「もう、夢を見るって
年齢でもないからね。」

郁人「年齢なんて関係ないよ。
だってさ...夢があればどんな事でも
頑張れるんだ。寝る間も惜しんで
バイトしてても、クソつまらない
大学の授業受けててもスケボーの
ためならって頑張れる。
ああ、でも、翼さんは夢がなくても
頑張ってるから関係ないか。」

そのせいかな。無邪気に
私を褒めてくれる郁人くんの言葉に
イライラしてしまったのは。

ここに来た理由は
武彦との事を忘れるためだったのに
余計な事を聞いて勝手に苛立った。

ああ、やっぱり郁人くんも
武彦側の人間なんだなって
現実を見せつけられた。

目標がある。夢がある。
誰にでも好かれる。1番になれる。
彼はやっぱりそうゆう人で。
分かっていたけれど
より強く、痛感した。
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