きみと1番目の恋

ープルルルル

ディスプレイを見て胸が高鳴る。

翼「武彦。もう仕事終わった?」

武彦「翼、悪い。
今から接待に行かなくちゃ
ならなくて今日は会えない。」

後ろの方から聞こえる
女の子達の騒ぎ声。

翼「そう。分かった。」

武彦「この埋め合わせは
ちゃんとするから、ごめんな。
また連絡する。」

翼「うん。じゃあ。」

仕事と言われてしまえば
何にも言えない。
家族が待ってると言われてしまえば
何にも言えない。

分かってるけど、何で
こんなにも寂しい
気持ちになるんだろう。
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