明日も、コンビニ裏で
淡いブルーの作業着を着たおじさんが、あたしの自転車に身を寄せるようにして座りこみ、アイスを食べていた。
ああ。薄緑色にそそり立つそれは、まさしくMAXバーチョコミント。
入店するときぶつかりそうになったおじさんだ。
お父さんよりは断然若いとは言え、無心にアイスを舐めるその姿はなんだか子どもじみていて、あたしはしばらく突っ立って無遠慮に彼を眺めていた。
おじさんがこちらを見た。
「なに?」
正面から見ると、くりっとした目が少年のようだった。
「どうしたの」
少しざらりとした声が、耳に心地よい。
「あ、あの、そのアイス」
あたしは慌てて言った。
「あたしも買おうと思ってたので」
「ああ、最後の一個だったね」
おじさんは笑った。
笑うと、目尻の皺が深くなった。
あたしはおじさんの隣りから1メートルほど間隔を空けてすとんと腰を下ろした。
がさがさと袋を開けて、MAXバーバニラを取りだす。
左半身におじさんの視線を感じながら、かじりついた。
濃厚なバニラ味。でも、今日はやっぱりチョコミントの気分だった。
おじさんも再びアイスに向かった。
…と思ったら、突然
「いる?」
と自分のアイスをこちらに突きだしてきた。
ああ。薄緑色にそそり立つそれは、まさしくMAXバーチョコミント。
入店するときぶつかりそうになったおじさんだ。
お父さんよりは断然若いとは言え、無心にアイスを舐めるその姿はなんだか子どもじみていて、あたしはしばらく突っ立って無遠慮に彼を眺めていた。
おじさんがこちらを見た。
「なに?」
正面から見ると、くりっとした目が少年のようだった。
「どうしたの」
少しざらりとした声が、耳に心地よい。
「あ、あの、そのアイス」
あたしは慌てて言った。
「あたしも買おうと思ってたので」
「ああ、最後の一個だったね」
おじさんは笑った。
笑うと、目尻の皺が深くなった。
あたしはおじさんの隣りから1メートルほど間隔を空けてすとんと腰を下ろした。
がさがさと袋を開けて、MAXバーバニラを取りだす。
左半身におじさんの視線を感じながら、かじりついた。
濃厚なバニラ味。でも、今日はやっぱりチョコミントの気分だった。
おじさんも再びアイスに向かった。
…と思ったら、突然
「いる?」
と自分のアイスをこちらに突きだしてきた。