自分の足と恋人繋ぎ
2
キンコーンカンコーン
下倉先生が入ってくると
僅かな沈黙が流れ
自分が週番だと気付いた子が
少し慌てて号令をかけた
いつも通り
右の子は「おはよーございまーす」を
はっきり言ってて偉いなぁ〜と思う
左の子はその3分の1くらい
私は5分の1くらいだろうか
下倉先生はたまに
「挨拶は大事だぞ〜」なんて
声を掛けるけれど
大抵はクラスで平均してこのくらい声を出してればまぁサーフである。
私は右の子に心の中でありがとうを言いながら席に着いた。
椅子を引くガガガガガーっと言う音が止むと、先生が忘れかけた連絡事項をたらたらと喋り始めた。
そんな話どうでも良いよ
私はさっきから机の中が気になって仕方がない。あんな恥ずかしい物を持って1日過ごそうなんて、どうかしてしまいそうである。
気づくと朝のホームルームは終わっていて、朝子が横に来ていた
「あれ、なんだろうね」
!
柴田くんの机の上が
なんだか物凄いことになっている
高く積まれた大量の紙パックの山
先生はさっきのHRであれにツッコマなかったのだろうか
「全部牛乳みたいだけど…」
朝子が半笑いで言う
どうやら首謀者は村瀬君のようだ
柴田君から教室と廊下をぐるぐる逃げ回っていたが、すぐに捕まり柴田君のお仕置きが始まる
「いや、シバケンの為を思ったんだって!牛乳飲んだら白くて大きくなりそうだろ‼︎ ほら、シバケン黒くて小さいから!」
なぜ捕まったタイミングでそれを…!
「どうやら殺されたいようだな」
多分そうなのだろう
「よく毎朝飽きないよね笑笑」
男子全体は周辺に集まってワッキャしている
「うん楽しそう、真似できないけど笑」
「あ、
桃子さ英語のプリントやった?」
「ん?うん 突然だねw」
「見して!」
「良いけど…笑」
ここだっけな、
机からファイルを引き抜く
ふぁさっ
「 …‼︎ 」
何故あの時もっと
注意深く居られなかったのだろう
少し前までそのことで頭が一杯だったのに…一瞬の気の緩み
それが命取りだった…
男子が無駄に面白い悪ふざけなんかす
るからである
「何これ…?」
少しかがんで朝子が拾う
あ、いや、その、、、
宛名を見る朝子
「あ、ごめん」
意外にもすぐ返してくれた
なんだ優しいじゃん朝子
心配なんてしなくてよかったなぁ……
朝子は万遍の笑みだった
下倉先生が入ってくると
僅かな沈黙が流れ
自分が週番だと気付いた子が
少し慌てて号令をかけた
いつも通り
右の子は「おはよーございまーす」を
はっきり言ってて偉いなぁ〜と思う
左の子はその3分の1くらい
私は5分の1くらいだろうか
下倉先生はたまに
「挨拶は大事だぞ〜」なんて
声を掛けるけれど
大抵はクラスで平均してこのくらい声を出してればまぁサーフである。
私は右の子に心の中でありがとうを言いながら席に着いた。
椅子を引くガガガガガーっと言う音が止むと、先生が忘れかけた連絡事項をたらたらと喋り始めた。
そんな話どうでも良いよ
私はさっきから机の中が気になって仕方がない。あんな恥ずかしい物を持って1日過ごそうなんて、どうかしてしまいそうである。
気づくと朝のホームルームは終わっていて、朝子が横に来ていた
「あれ、なんだろうね」
!
柴田くんの机の上が
なんだか物凄いことになっている
高く積まれた大量の紙パックの山
先生はさっきのHRであれにツッコマなかったのだろうか
「全部牛乳みたいだけど…」
朝子が半笑いで言う
どうやら首謀者は村瀬君のようだ
柴田君から教室と廊下をぐるぐる逃げ回っていたが、すぐに捕まり柴田君のお仕置きが始まる
「いや、シバケンの為を思ったんだって!牛乳飲んだら白くて大きくなりそうだろ‼︎ ほら、シバケン黒くて小さいから!」
なぜ捕まったタイミングでそれを…!
「どうやら殺されたいようだな」
多分そうなのだろう
「よく毎朝飽きないよね笑笑」
男子全体は周辺に集まってワッキャしている
「うん楽しそう、真似できないけど笑」
「あ、
桃子さ英語のプリントやった?」
「ん?うん 突然だねw」
「見して!」
「良いけど…笑」
ここだっけな、
机からファイルを引き抜く
ふぁさっ
「 …‼︎ 」
何故あの時もっと
注意深く居られなかったのだろう
少し前までそのことで頭が一杯だったのに…一瞬の気の緩み
それが命取りだった…
男子が無駄に面白い悪ふざけなんかす
るからである
「何これ…?」
少しかがんで朝子が拾う
あ、いや、その、、、
宛名を見る朝子
「あ、ごめん」
意外にもすぐ返してくれた
なんだ優しいじゃん朝子
心配なんてしなくてよかったなぁ……
朝子は万遍の笑みだった