自分の足と恋人繋ぎ
3
「ちょっと行こうか」
朝子は私を連れ出すと
タッタと廊下を歩いていった
彼女、戸田朝子は
今私が最も仲の良い友人の一人であり、私達の中で中心的な存在である
そのサバサバした何者にも気圧されぬ物言いからか、男女を問わず多くの人に恐れられている
らしいが、
私からすればサッパリしてて
良い奴なんだけどなぁ〜と
日頃思っていた
しかし
いざこういう状況になると
誰にも勝る恐ろしさが
彼女にはあった
人通りの少ない特別教室の前で、
彼女は初めて振り返った
『言わずとも分かるでしょ』
という圧力
「ら、ラブレター…」
私は口を開く
「ふーん、で?笑」
人がこれ程までに笑った顔を
私は知らない
これ以上私に何を語らせようというのか…だってお前もう宛名見ただろうが………‼︎‼︎
宮本桃子一生の不覚である
こんな下衆な女にラブレターを拾われるなんて
数分後、結局、好きになり始めたところから、ラブレターを書いたところ、更には今日の朝の事のてんまつまできっかり喋らされた私は、もはやどうにでもなれという気分だった
「桃子、顔真っ赤だよ」
「お前のせいだ…!泣」
「ごめんごめん」
「こんな面白い、、じゃない、こんな大事なこと黙ってるから、ちょっと意地悪したくなっちゃってさ」
『あ、悪魔だ…!』
「その手紙渡してきてあげようか?」
「え…⁉︎」
「良いよ、そのくらいならやったげる」
「嘘⁉︎」
「なんで嘘つくん?本当。面白い話も聞かせてもらったしねぇ〜」
「ん〜!!」
「冗談、冗談笑、友達だから渡してきてあげても良いよって言ってんの」
持つべきものは朝子である
さっきまで心の中でボロクソ言っててごめん!
「お願い…しようかな…」
「ん、分かった」
「結構時間ヤバいんじゃない?」
「戻ろ!」
少し背の高い彼女の姿は
とても頼もしく見えた
朝子は私を連れ出すと
タッタと廊下を歩いていった
彼女、戸田朝子は
今私が最も仲の良い友人の一人であり、私達の中で中心的な存在である
そのサバサバした何者にも気圧されぬ物言いからか、男女を問わず多くの人に恐れられている
らしいが、
私からすればサッパリしてて
良い奴なんだけどなぁ〜と
日頃思っていた
しかし
いざこういう状況になると
誰にも勝る恐ろしさが
彼女にはあった
人通りの少ない特別教室の前で、
彼女は初めて振り返った
『言わずとも分かるでしょ』
という圧力
「ら、ラブレター…」
私は口を開く
「ふーん、で?笑」
人がこれ程までに笑った顔を
私は知らない
これ以上私に何を語らせようというのか…だってお前もう宛名見ただろうが………‼︎‼︎
宮本桃子一生の不覚である
こんな下衆な女にラブレターを拾われるなんて
数分後、結局、好きになり始めたところから、ラブレターを書いたところ、更には今日の朝の事のてんまつまできっかり喋らされた私は、もはやどうにでもなれという気分だった
「桃子、顔真っ赤だよ」
「お前のせいだ…!泣」
「ごめんごめん」
「こんな面白い、、じゃない、こんな大事なこと黙ってるから、ちょっと意地悪したくなっちゃってさ」
『あ、悪魔だ…!』
「その手紙渡してきてあげようか?」
「え…⁉︎」
「良いよ、そのくらいならやったげる」
「嘘⁉︎」
「なんで嘘つくん?本当。面白い話も聞かせてもらったしねぇ〜」
「ん〜!!」
「冗談、冗談笑、友達だから渡してきてあげても良いよって言ってんの」
持つべきものは朝子である
さっきまで心の中でボロクソ言っててごめん!
「お願い…しようかな…」
「ん、分かった」
「結構時間ヤバいんじゃない?」
「戻ろ!」
少し背の高い彼女の姿は
とても頼もしく見えた