真の魔性の女は、色気がない

 ついに、この日がやって来た。
天気は快晴。
ああ、いよいよデートだ。
いつもよりソワソワして、なかなか寝付けなかった。

 だから待ち合わせの場所に、大分早く付いてしまった。
仕方無いから、待つことにする。
ああ、どっちから来るんだろう?
キョロキョロと周りにを見渡す。
すると、見慣れた彼女の車が、駐車場に入ってきた。
ああ、さすがミエちゃん。
ミエちゃんは、遅刻をしない。
出勤時間が、不規則なのにも関わらずにだ。
それは、実はすごい事だったりする。
だって、ガイド達なんてしょっちゅう遅刻してるし。
 
 プライベートでも、時間を守るミエちゃんが、ますます好きになった。
< 6 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop