真の魔性の女は、色気がない

 その後、誰かが呼んでくれたらしい救急車に乗せられて、近くの病院に運ばれた。
大したけがは無く、警察に事情説明をして、その後保険会社と電話した。
ミエちゃんも、同じ用に警察に事情を聞かれていた。

 結局、車は保険会社に任せることにして、タクシーと電車を利用して帰ってきた。
「待ち合わせ、駅の駐車場で良かったね。」
ミエちゃんが、笑って言ってくれる。
ああ、ミエちゃんが天使。
「そうだね。まぁ気を付けて帰ってね。」
「あ、乗ってく?」
「あ、いや、レンタカー借りなきゃいけないから。」
「そっか、じゃぁ、またね。」
あっさり、帰って行っちゃった。
はぁーーー、明日は休みだけど、車がなきゃ通勤出来ない。
ああ、何で駅前にレンタカー店があるんだよ!
便利だからに決まってんだろっ!
そんな突っ込みがきそうな事を考えていた。
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