僕ら死神の仕事
「うっわー!人多っ!」
少し低くなった声で叫んだ。
渋谷駅前にしたのがダメだったのだろうか。
とにかく人が多い!迷う!
イサヨが言うから前回と同じで身長高い高校生くらいになったのに!
おかげで渋谷駅前だからか声かけられるし!
「あ、あの〜…」
「…何。」
低い声でイライラしてる風に言った。
「そ、その目の色…ゼロさん…ですよね。えっと…助けてください!」
…目の前にいるのは普通に可愛い女の子。
てか…この髪色見覚えあるぞ?
「待ってよ。君可愛いからさ。僕と遊んでくれない?」
「あ、うん。納得。」
「ゼロさんに迷惑を掛けて申し訳ないのですが…!」
「あのさ、ごめんね、この子俺の彼女だから手出したら君死ぬよ?」
「…男連れかよ。」
とりあえずいまさっきの男は離れてよかった…のか?
てか鎌とか持ってないとやっぱり死神っぽさ出ないよな〜。
「すいません…セイヤさんと離れてからこんなんばっかりで…そろそろ皆さんが来ると分かってたので待ってたのですが…」
「ひとつ聞いていい?エナってさ人間から死神になった人だよね?身長…だいぶ変わってない?」
元の僕より確実に低い。
ぽわぽわした感じの…エナ。
いつも見ている髪色は変わらず。
「元は低身長なんです…だから普段のキャラだとおかしいと思って大人っぽく見せてるんですよ…死神の世界では!」
「うん、聞いた僕が悪かったね。」
「ゼロさんはなんか身長高いしカッコイイしで…」
「これは流石に変えてるけどね〜とりあえずセイヤ探そう。下手したらスクランブル交差点で倒れて墓場行きなんて有り得なくなさそうだし…」
「そ、そうですね!」
そう話して探そうとした瞬間…
「あ〜いた〜。ゼロ〜エナ〜」
白いニットにジーンズ。
いかにもマイペースですみたいな服装をしたセイヤ。
また服装と金髪が合うことで!
もちろん嫌味だけど。
「あのさぁ…?今までどこに行ってたのかな?」
「ふら〜ってペットショップいってた〜」
「…セイヤさん、私大変だったんですけど。」
「おつかれさま〜エナちゃん〜」
知らないかのようにエナの頭を撫でるセイヤ。
「ゼロさん、この人の殺害許可をください。」
真顔で言うエナちゃん。
「とりあえずイサヨは多分待ってるしシキ探そうか。迷ってそうだから。」
「ついてくよ〜」
「よろしくお願いします。」
予想通りシキは駅前でウロウロしていた。
黒パーカーに灰色のTシャツ、そしてジーンズ。
あの時と同じ様な格好だった。
「あ、シキ〜!」
「ゼロ…とセイヤさんと…」
「エナです。やっぱりこの体だと誰もわかってくれませんね…」
「だいじょうぶ〜僕は分かるよ〜」
「セイヤ、励ましになってないからね?」
「じゃああとはイサヨだね〜多分駅前で待ってるから回収しに行こう〜」
「あ、みんな来てくれたな。ゼロとエナさん以外はみんないつも通りなんだな。」
「もう分かられなくったっていいです…」
「いやいや、分かってますよ。エナさんの今日の服装可愛いですし。」
「ねーねー。シキ〜イサヨがなんかナンパしてる〜」
「ゼロ、お前は俺がそんな人間だと思ってるのか?」
「うん。そんな死神だと思ってる。」
「…。」
「とりあえずこのスマホで渋谷の行きたいところリストアップしたから行こー!最初は綿菓子屋!」
「は?いや、渋谷きてなんで綿菓子屋?」
「わたがし〜おいしいよね〜」
「東京の綿菓子ってどんなだろう…」
「俺に味方はいないのな。わかった。」
「イサヨさん…とりあえず今は流されといた方がいいのでは?」
「エナさんの言う通り流されておくか…迷子になると面倒だし。」
結局皆で綿菓子屋に向かった。
「なんかすっごいカラフルで可愛いらしいよ!」
「俺らに可愛い要素エナさんくらいなんだけど。」
「え、僕は?」
「今日は俺っ子キャラだろ?」
「うわしょげる。」
お店を見ると作っていてなんかハートとか惑星とか…というかデカい!
人の顔の倍程あるその綿菓子は本当に1本なのかと思ってしまうほど。
「これ5人で食べて食べられるかレベルじゃない?」
「5人でもキツそうな気が…私はそこまで食べられる方じゃないですし…」
「俺は甘いもの嫌いだからパス。」
「あ、イサヨ!逃げるな〜!てか前回食べてただろ!」
「綿菓子は砂糖の塊だろ?」
「意味がわかんないんだけど!シキは食べれるよね?!」
「ちょっと…味…気になる。」
「でしょ?!せっかくだから1口位は食べようよ!」
という感じで結局ひとつを買って5人で分けた。
5人と言うより4人で。
イサヨは途中で「甘い、ギブ。」といって抜けてしまった。
「いがいにおいしかったねぇ〜」
「都心では綿菓子ってお祭り以外にもやるんだ…死神の世界にも…お祭り…ある?」
「地界でもお祭りやるけどね…なんて言うか…宗教的というか…」
「死神の英雄を讃えようみたいな感じだよな。確かにあれはきつい。」
過去の話。
死神の世界にある大悪党が消される前に行く牢屋での事件だった。
その時の事件で何人もの死神が消え、最終的にある1人の人のおかげでその死神は行方をくらませたと言うだけ。
大きな事件を解決したお祝いだったものが少し変わってお祭りとなっただけ。
それは別に大きなことでもない話が背びれ尾ひれついてこうなっただけ。
そこまで昔の話でもないし。
「1回…行ってみたいかも…」
「シキ、別地区の死神に目をつけられるから気をつけてね。」
「あ…確かにそれはあるかもです…争いを好む地区もありますからね…」
「エナさん達辺りは全然平和な方だと思った方がいいぞ。」
「そう…なんだ。」
「さてじゃあ、まだあと1時間はあるし?少し回ろー!」
少し低くなった声で叫んだ。
渋谷駅前にしたのがダメだったのだろうか。
とにかく人が多い!迷う!
イサヨが言うから前回と同じで身長高い高校生くらいになったのに!
おかげで渋谷駅前だからか声かけられるし!
「あ、あの〜…」
「…何。」
低い声でイライラしてる風に言った。
「そ、その目の色…ゼロさん…ですよね。えっと…助けてください!」
…目の前にいるのは普通に可愛い女の子。
てか…この髪色見覚えあるぞ?
「待ってよ。君可愛いからさ。僕と遊んでくれない?」
「あ、うん。納得。」
「ゼロさんに迷惑を掛けて申し訳ないのですが…!」
「あのさ、ごめんね、この子俺の彼女だから手出したら君死ぬよ?」
「…男連れかよ。」
とりあえずいまさっきの男は離れてよかった…のか?
てか鎌とか持ってないとやっぱり死神っぽさ出ないよな〜。
「すいません…セイヤさんと離れてからこんなんばっかりで…そろそろ皆さんが来ると分かってたので待ってたのですが…」
「ひとつ聞いていい?エナってさ人間から死神になった人だよね?身長…だいぶ変わってない?」
元の僕より確実に低い。
ぽわぽわした感じの…エナ。
いつも見ている髪色は変わらず。
「元は低身長なんです…だから普段のキャラだとおかしいと思って大人っぽく見せてるんですよ…死神の世界では!」
「うん、聞いた僕が悪かったね。」
「ゼロさんはなんか身長高いしカッコイイしで…」
「これは流石に変えてるけどね〜とりあえずセイヤ探そう。下手したらスクランブル交差点で倒れて墓場行きなんて有り得なくなさそうだし…」
「そ、そうですね!」
そう話して探そうとした瞬間…
「あ〜いた〜。ゼロ〜エナ〜」
白いニットにジーンズ。
いかにもマイペースですみたいな服装をしたセイヤ。
また服装と金髪が合うことで!
もちろん嫌味だけど。
「あのさぁ…?今までどこに行ってたのかな?」
「ふら〜ってペットショップいってた〜」
「…セイヤさん、私大変だったんですけど。」
「おつかれさま〜エナちゃん〜」
知らないかのようにエナの頭を撫でるセイヤ。
「ゼロさん、この人の殺害許可をください。」
真顔で言うエナちゃん。
「とりあえずイサヨは多分待ってるしシキ探そうか。迷ってそうだから。」
「ついてくよ〜」
「よろしくお願いします。」
予想通りシキは駅前でウロウロしていた。
黒パーカーに灰色のTシャツ、そしてジーンズ。
あの時と同じ様な格好だった。
「あ、シキ〜!」
「ゼロ…とセイヤさんと…」
「エナです。やっぱりこの体だと誰もわかってくれませんね…」
「だいじょうぶ〜僕は分かるよ〜」
「セイヤ、励ましになってないからね?」
「じゃああとはイサヨだね〜多分駅前で待ってるから回収しに行こう〜」
「あ、みんな来てくれたな。ゼロとエナさん以外はみんないつも通りなんだな。」
「もう分かられなくったっていいです…」
「いやいや、分かってますよ。エナさんの今日の服装可愛いですし。」
「ねーねー。シキ〜イサヨがなんかナンパしてる〜」
「ゼロ、お前は俺がそんな人間だと思ってるのか?」
「うん。そんな死神だと思ってる。」
「…。」
「とりあえずこのスマホで渋谷の行きたいところリストアップしたから行こー!最初は綿菓子屋!」
「は?いや、渋谷きてなんで綿菓子屋?」
「わたがし〜おいしいよね〜」
「東京の綿菓子ってどんなだろう…」
「俺に味方はいないのな。わかった。」
「イサヨさん…とりあえず今は流されといた方がいいのでは?」
「エナさんの言う通り流されておくか…迷子になると面倒だし。」
結局皆で綿菓子屋に向かった。
「なんかすっごいカラフルで可愛いらしいよ!」
「俺らに可愛い要素エナさんくらいなんだけど。」
「え、僕は?」
「今日は俺っ子キャラだろ?」
「うわしょげる。」
お店を見ると作っていてなんかハートとか惑星とか…というかデカい!
人の顔の倍程あるその綿菓子は本当に1本なのかと思ってしまうほど。
「これ5人で食べて食べられるかレベルじゃない?」
「5人でもキツそうな気が…私はそこまで食べられる方じゃないですし…」
「俺は甘いもの嫌いだからパス。」
「あ、イサヨ!逃げるな〜!てか前回食べてただろ!」
「綿菓子は砂糖の塊だろ?」
「意味がわかんないんだけど!シキは食べれるよね?!」
「ちょっと…味…気になる。」
「でしょ?!せっかくだから1口位は食べようよ!」
という感じで結局ひとつを買って5人で分けた。
5人と言うより4人で。
イサヨは途中で「甘い、ギブ。」といって抜けてしまった。
「いがいにおいしかったねぇ〜」
「都心では綿菓子ってお祭り以外にもやるんだ…死神の世界にも…お祭り…ある?」
「地界でもお祭りやるけどね…なんて言うか…宗教的というか…」
「死神の英雄を讃えようみたいな感じだよな。確かにあれはきつい。」
過去の話。
死神の世界にある大悪党が消される前に行く牢屋での事件だった。
その時の事件で何人もの死神が消え、最終的にある1人の人のおかげでその死神は行方をくらませたと言うだけ。
大きな事件を解決したお祝いだったものが少し変わってお祭りとなっただけ。
それは別に大きなことでもない話が背びれ尾ひれついてこうなっただけ。
そこまで昔の話でもないし。
「1回…行ってみたいかも…」
「シキ、別地区の死神に目をつけられるから気をつけてね。」
「あ…確かにそれはあるかもです…争いを好む地区もありますからね…」
「エナさん達辺りは全然平和な方だと思った方がいいぞ。」
「そう…なんだ。」
「さてじゃあ、まだあと1時間はあるし?少し回ろー!」