僕ら死神の仕事
「で、なんでこんなに書類仕事が…?」
「あはは。ごめんって。イサヨがいない間に色々とあってさ。」
机の上にはかなりの量の紙の束。
昨日のリスト書き換えで変わってしまった書類を全て書き直さなくてはいけなかった。
これのおかげで寿命が伸びた人。
これのせいで命を落とす人。
色々な人がいる。
「まぁ全部書き換えたら今日は上がっていいって言われたからぱっと終わらせて帰るよ。」
「それはいいほうじゃねーよ…完全に怒られてるよ…」
「場合によっては定時上がり出来るかもよ?」
「この書類を見直してから言え!」
そう言いながらイサヨは書類の上の方を取って隣の机で書き換えを始める。
「イサヨって意外と優しいよね。」
「誰かさんが終わらないと結局俺も残業させられるからな。」
僕達は黙々と作業を続けていく。
いつの間にか書き直していない書類の山より書き直した書類の方が多くなり暗くなる頃には終わっていた。
「終わった…今日は残業無しだー!」
「終わったはいいが2度もこんなことはしないからな。」
イサヨは全て書き直してある書類を僕の机に置く。
「リストのファイリングは頼む。俺まだ他にやることあっから。」
サッと部屋から出ようとするイサヨに一言だけ伝える。
「了解。あ、手伝えることあるなら言って。」
「ありがとな」と言ってイサヨは部屋をすぐに出ていく。
ファイリングと言っても未来のものだから年別にわけるだけ。
大体はここ3年だから3つに分ければ終わりだ。
そして数分…いや、数時間か。
時計はいつの間にか定時などとっくに過ぎている。
ファイリングが終わったのは21時。
「やぁっと終わったぁ…」
思わず伸びをする。
机にある荷物を取りに行くと横の机でイサヨが眠そうにしていた。
裁判の証拠…走馬灯をデータ化したものだ。
これに嘘をつくものは地獄…つまり地界から出ることなく消えていくか逃げ出して僕らに潰される。
しかし嘘偽りなく言うものには天国…少しの休憩があり地上へ戻れる。
しかしその2つにも行けなくなるものは地界ではない所、霊界をさまよい続ける。
それか死神になるのだ。
その大事な証拠となるものがこのデータ。
イサヨは確認をしているようだ。
欠伸をしながら…だけど。
僕は一言「手伝うよ。」とだけ言って確認をしはじめる。
僕もイサヨと同じように書類を奪い取る。
イサヨは呆れたようなありがたがるようないいかたで「ありがとう」とだけ言って自分の手にある書類に目を通し始めた。
「俺なんか放っておけば普通に定時で帰れただろ?」
仕事の時は本当に敬語だが僕の前だけでは普通に喋るイサヨ。
稀に僕の前でさえ敬語になることだってあるほど真面目だ。
でもだからこそきっと色々なところから頼られるんだろう。
イサヨがタメ口で喋ってくれるところを見ると信頼されてるんだろう。
されていると思いたいけど。
「手伝ってくれた人に恩を仇で返すような感じじゃん?」
「定時なんてもう過ぎてるのにか?」
時計の針は21時だった。
「それ言ったらこんなのやってたら日付変わるよ。確認作業はまだ簡単だしね。あと、これ明日に回したら大変でしょ。」
明日は裁判のある日だ。
書類が必要な時に動けるくらいじゃないとダメだからだ。
「そうだけど。まぁちゃんと今日中には終わらせるよ。」
何枚もあった書類に目を通し印が必要なところにはハンコを押し。
結局2人で残業となり日付も変わってしまったけど…
でも次の日の仕事はまだ楽な方で終わった。
「あはは。ごめんって。イサヨがいない間に色々とあってさ。」
机の上にはかなりの量の紙の束。
昨日のリスト書き換えで変わってしまった書類を全て書き直さなくてはいけなかった。
これのおかげで寿命が伸びた人。
これのせいで命を落とす人。
色々な人がいる。
「まぁ全部書き換えたら今日は上がっていいって言われたからぱっと終わらせて帰るよ。」
「それはいいほうじゃねーよ…完全に怒られてるよ…」
「場合によっては定時上がり出来るかもよ?」
「この書類を見直してから言え!」
そう言いながらイサヨは書類の上の方を取って隣の机で書き換えを始める。
「イサヨって意外と優しいよね。」
「誰かさんが終わらないと結局俺も残業させられるからな。」
僕達は黙々と作業を続けていく。
いつの間にか書き直していない書類の山より書き直した書類の方が多くなり暗くなる頃には終わっていた。
「終わった…今日は残業無しだー!」
「終わったはいいが2度もこんなことはしないからな。」
イサヨは全て書き直してある書類を僕の机に置く。
「リストのファイリングは頼む。俺まだ他にやることあっから。」
サッと部屋から出ようとするイサヨに一言だけ伝える。
「了解。あ、手伝えることあるなら言って。」
「ありがとな」と言ってイサヨは部屋をすぐに出ていく。
ファイリングと言っても未来のものだから年別にわけるだけ。
大体はここ3年だから3つに分ければ終わりだ。
そして数分…いや、数時間か。
時計はいつの間にか定時などとっくに過ぎている。
ファイリングが終わったのは21時。
「やぁっと終わったぁ…」
思わず伸びをする。
机にある荷物を取りに行くと横の机でイサヨが眠そうにしていた。
裁判の証拠…走馬灯をデータ化したものだ。
これに嘘をつくものは地獄…つまり地界から出ることなく消えていくか逃げ出して僕らに潰される。
しかし嘘偽りなく言うものには天国…少しの休憩があり地上へ戻れる。
しかしその2つにも行けなくなるものは地界ではない所、霊界をさまよい続ける。
それか死神になるのだ。
その大事な証拠となるものがこのデータ。
イサヨは確認をしているようだ。
欠伸をしながら…だけど。
僕は一言「手伝うよ。」とだけ言って確認をしはじめる。
僕もイサヨと同じように書類を奪い取る。
イサヨは呆れたようなありがたがるようないいかたで「ありがとう」とだけ言って自分の手にある書類に目を通し始めた。
「俺なんか放っておけば普通に定時で帰れただろ?」
仕事の時は本当に敬語だが僕の前だけでは普通に喋るイサヨ。
稀に僕の前でさえ敬語になることだってあるほど真面目だ。
でもだからこそきっと色々なところから頼られるんだろう。
イサヨがタメ口で喋ってくれるところを見ると信頼されてるんだろう。
されていると思いたいけど。
「手伝ってくれた人に恩を仇で返すような感じじゃん?」
「定時なんてもう過ぎてるのにか?」
時計の針は21時だった。
「それ言ったらこんなのやってたら日付変わるよ。確認作業はまだ簡単だしね。あと、これ明日に回したら大変でしょ。」
明日は裁判のある日だ。
書類が必要な時に動けるくらいじゃないとダメだからだ。
「そうだけど。まぁちゃんと今日中には終わらせるよ。」
何枚もあった書類に目を通し印が必要なところにはハンコを押し。
結局2人で残業となり日付も変わってしまったけど…
でも次の日の仕事はまだ楽な方で終わった。